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概要

概要

群馬県利根郡川場村は、平成29年3月末に農林水産省より、農家住宅を含む魅力ある生活環境の整備推進に取り組むモデル地区として決定されました。

これにより、川場村田園理想郷保全協議会は、農林水産省の農山漁村交付金を活用し、地域の自然的文化的資源ならびに資源利用の現状を把握し、空き家の利活用や鳥獣と共存する農業を構築するとともに、川場村が進めている「田園理想郷」の中で、地産地消による就農型レストラン、農家住宅等による、定住促進を検討していくためのモデル事業を行うために設立されました。

協議会は、村役場、農業委員会、地域住民(自治会)、土地改良事業推進委員会(住民)により構成されており、東京農業大学を筆頭に、村内の農業生産法人、道の駅、交流企業公社、バイオマス等関連企業、群馬県等との連携体制を構築し、それぞれの分野が持つ情報共有、ノウハウ交換のプラットホームをつくり、取り組みを行います。

地域の現状に関する勉強会を行うとともに、地域住民アンケートを実施することで地域課題を把握します。
これにより抽出された課題などを踏まえて、太郎集落や上宿原地域の将来を見据えた地域目標を設定するワークショップを実施し、都市住民への情報発信や現地紹介活動、地域の受け皿づくりのための合意形成活動を展開します。

設立趣意書

川場村は、武尊山南麓にあって、群馬県利根地域の中心、沼田市から北約10kmに位置し、総面積85?のうち83%を森林が占め、耕地は桜川や薄根川の扇状地を中心にわずか7%にとどまる山間地の村であります。村の背後にそびえる武尊山を中心とした山々、山裾から伸びる傾斜地と川筋とが織りなす豊かな自然は、四季折々に美しい風景を醸し出しています。

川場村では、従来の「農業+観光」のスローガンに「森林」を加えた「田園理想郷」のむらづくりを進めています。縁組協定を締結した世田谷区との都市農村交流事業は、35年を経過し、深化した交流が続いています。区民だけでなく、来訪者の中には、川場村の自然と農業に惹かれ、ここでの暮らしに関心を寄せるものも少なくないと考えます。

こうした中、扇頂部の谷間内では、水稲、野菜、果樹の栽培などに取り組んでいますが、拡大する鳥獣被害に悩まされており、村と地区の自治会はその対策に取り組んできましたが、その解消には至っていないのが現状です。そこへ、農家の高齢化による離農、若い人の都市部への流出などの要因で、空き家の増加が見込まれ、近い将来、集落機能の維持存続が困難な限界集落となることが懸念されています。

一方、扇央部に位置する上宿原地域では、未整備農地の区画整理を進めていく計画がありますが、その中で土地利用の再編を図り、災害対策の拠点となる村役場庁舎の新築、学術機関等による農業研究施設等の立地を検討しています。

これからは、鳥獣害対策および耕作放棄地発生防止対策ならびに空き家活用対策といった地域対策をパッケージとして一体的に研究、検討することが望まれます。

併せて、都市住民等における田園回帰、農業就農への志向を踏まえ、定住・移住を促進するための活動展開を図るとともに、その受け皿として、空き家の利活用および農家住宅の整備方向についても、検討することが望まれます。
そのためには、太郎集落を研究ゾーン、道の駅等を中心とする既存の交流ゾーン、そして、これらを繋ぐ要としての上宿原でのゾーンが、地域農業及び都市交流の活性化・拡大の主要な構成要素をもつエリアとして、それぞれ相互連携することにより、関係者が一丸となって、諸対策を推進する体制をつくる必要があります。

田園景観を守り、農家文化の流れを次世代に引き継ぎ、地域独自の新産業の創造や地域そのものに特化した地域経済の構築を目指すことを目的として、ここに「川場村田園理想郷保全協議会」を設立するものであります。

平成29年4月27日
川場村田園理想郷保全協議会設立総会 出席者一同